フォークリフトを長く使用するコツは、適切なメンテナンスを行うことです。

メンテナンスには、作業開始前・月次・年次の3種類があります。

これらの工程は、労働安全衛生法や労働安全規則によって義務付けられており、チェックを怠ると罰則が科せられる可能性があります。

また、点検を行うことで、車両の故障や事故を防ぐことが可能です。

作業開始前は、その日の作業を安全に行うために、車両の外観やエンジン・ブレーキ・荷役装置などの異常や損傷をチェックするものです。

作業開始前は誰でも行える簡単な作業ですが、重要なものとなります。

作業開始前を徹底することで軽微な故障や損傷に早く気付くことができ、修理費用を抑えたり重大な事故を未然に防げるといったメリットがあります。

月次は、1か月間に1回、車両の制動装置や油圧装置・安全装置などの異常や損傷をチェックするものです。

月次も、作業開始前と同様に誰でも行える作業です。

月次の結果は、チェックシートに記録し、3年間保管する必要があります。

月次を行うことで、フォークリフトの安全性を高めることができます。

年次は、1年間に1回、フォークリフトの車体や機器について40以上の検査事項をチェックするものです。

年次は、法律によって定められた有資格者または検査登録業者が行わなければなりません。

年次の結果も、チェックシートに記録し3年間保管する必要があります。

検査が済んだ車両には、実施年月日が記載されたステッカーを貼らなければなりません。

年次は車検のようなもので、整備のプロにメンテナンスをしてもらうことで、車両の安全性を高める目的もあります。